悲しきモンスターの元ネタや意味を解説します。
有吉弘行がサンドウィッチマン富澤たけしにつけたあだ名が有名ですが、初出は誰なのかフランケンシュタインやウルトラマンなど作品を調査しました。
- 悲しきモンスターの元ネタや意味
- 有吉が富澤につけたあだ名が初出?
ゴールデンカムイやトム・ブラウンみちおなど、代表的なキャラクターやセリフも紹介します。
悲しきモンスターの元ネタは?有吉が富澤につけたあだ名が初出?
悲しきモンスターの元ネタや初出は誰なのか調査しました。
- 元ネタはフランケンシュタイン?
- 初出は誰?
- 有吉が富澤につけたあだ名
元ネタはフランケンシュタイン?
「悲しきモンスター」という概念を考えるうえで、まず外せないのがメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』(1818年)に登場する怪物です。
フランケンシュタイン
— ユイ・RRR・バーナム (@kuchibuewa_naze) October 5, 2022
1931年の映画とは思えない迫力💥
その後の作品に多大な影響を与えたのも納得…特にティムバートンがめちゃ影響受けてることは私でも分かった🤔
人間のエゴで生み出され、拒絶される悲しきモンスター…女の子とのほっこりからのゾッとする展開には流石に「えっ😲」ってなった pic.twitter.com/V8RmJDjlTb
この怪物は、人間をつなぎ合わせて科学者フランケンシュタインによって創られた存在。
誕生したばかりの彼には悪意も何もなくただ「愛されたい」「受け入れてほしい」と願っていただけなんです。
でもその異様な見た目から創造主にさえ見捨てられ、人間社会からも恐れられ孤立していきます。
よく勘違いされがちですが、フランケンシュタインというのは博士の名前であり怪物には名前がつけられていません。
この怪物が悲しきモンスターという概念の元ネタになっています。
しかしフランケンシュタインの中で「悲しきモンスター」という言葉は出てきません。
ではこのフレーズの初出は誰なのでしょうか?
初出は誰?
「悲しきモンスター」というフレーズそのものは、いつから使われ始めたのか?
実はこの言葉の明確な初出はハッキリしていません。
ただ、特撮ファンやアニメ評論家たちのあいだでは、怪獣や異形の存在に対して「悲しき運命を背負った存在」「哀しきキャラクター」といった形で語られることが多かったようです。
たとえば、ウルトラマンシリーズに登場する「ジャミラ」という怪獣。
ジャミラは、元は人間だったのに事故で宇宙を漂い怪獣として地球に戻ってくるという壮絶な背景を持っています。
人間に見捨てられた結果、怪獣になった彼の叫びは「誰かに分かってほしい」という悲しみそのもの。
つまり、ウルトラマンに出てくる怪獣の中には悪ではない存在が多く、「悲しきモンスター」という概念を象徴する存在がたくさんいるんですよね。
有吉が富澤につけたあだ名
悲しい運命を背負った怪物という概念はフランケンシュタインに始まり、多くの作品で描かれてきました。
そんな中「悲しきモンスター」という表現が定着したきっかけはお笑い芸人・有吉弘行さんかもしれません。
2008年、有吉さんがテレビ番組の中でサンドウィッチマン富澤たけしさんに「悲しきモンスター」というあだ名をつけました。
【傑作・あだ名集!】
— 有吉弘行の爆笑_bot (@tweet_ww4649) March 23, 2023
富澤(サンドウィッチマン)
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悲しきモンスター pic.twitter.com/EhevoKOqWp
この命名がテレビなどで繰り返し紹介されることで悲しきモンスターという言葉が浸透していきました。
富澤さんに有吉さんが悲しきモンスターと名付けた理由は「フランケンシュタイン」に似てるからだそうです。
そう考えると元ネタはフランケンシュタインと言えるかもしれません。
これ以降ネットでも悲しきモンスターは比喩表現として広く使われるようになり現在に至ります。
- 悲しい運命を背負った怪物という概念は昔からあった
- 「悲しきモンスター」という表現を定着させたのは有吉弘行が富澤たけしにつけたあだ名
悲しきモンスターの元ネタや意味!キャラやセリフ
- 悲しきモンスターの意味や特徴
- 代表的なキャラクター
- よくあるセリフ
意味や特徴
悲しきモンスターの意味や特徴を見ていきましょう。
- 本当は優しいのに誤解される存在
- 悪意のない加害者という悲劇
- 孤独や疎外される
- 愛を知らずに育った
悲しきモンスターという表現でまず浮かぶのは「見た目が恐ろしいけど、本当は心優しい存在」ですよね。
思いやりがあるのに外見のせいで怖がられてしまうという悲しさ。
また持っている力が強すぎたり感情のコントロールができず、周囲を傷つけてしまう。
誰かを傷つけようと思って行動したわけではないのに孤立してしまうという特徴があります。
悲しきモンスターは、愛を知らないまま育ってしまった者が抱える孤独と痛みを象徴する存在でもあるんです。
代表的なキャラクター
悲しきモンスターと呼ばれる代表的なキャラクターを見ていきましょう。
ゴールデンカムイの岩息舞治
漫画『ゴールデンカムイ』のキャラクター・岩息舞治(いわいきまいじ)は悲しきモンスターの称号がぴったりの存在です。
#ゴールデンカムイ
— きのあ@ (@kinoa_soul) April 29, 2022
金カムでいちばん好きなキャラは岩息舞治。
根はいい人で、金塊にも興味はないのに、人を殴る事でしか自己表現する術を持たない悲しきモンスター。 pic.twitter.com/UTVSDA7HiD
彼は元・柔道家で、超人的な肉体と独特すぎる思考回路を持つ異色キャラ。
作中では変顔や異常行動の数々でインパクト抜群なキャラですが、誰かと真剣に向き合いたいという強い欲求を持っています。
その根底にあるのは、「人とのつながりを求める孤独な魂」なんですよね。
そんな彼の複雑なキャラ設定が、「見た目も行動もヤバいけど、なぜか嫌いになれない」と、多くの読者の心を掴んでいる理由です。
トム・ブラウンみちお
お笑いコンビトム・ブラウンのみちおさんも、悲しきモンスターというキャラがぴったりな芸人さんです。
みちおさんは大柄の体と坊主頭で無骨な顔立ち、相撲や柔道経験がある怪力自慢で知られています。
素手で果物をつぶしたり、分厚い雑誌を破ったり、フランパンを曲げたりモンスターのようなパワーを持っています。
しかし性格はとても優しい人柄で後輩や先輩からも愛されている芸人さんです。
見た目や芸風で誤解されやすいが実はすごく優しいという「悲しきモンスター」の条件にぴったりの人物です。
よくあるセリフ
悲しきモンスターを表現するときのセリフとしてよく使われているのは、
- 一人称が「オデ…」
- ~したかっただけなのに…
- みんな壊れてしまう
自分の力を制御できないニュアンスを伝えるセリフが多いようです。またモンスター感を表すためにカタカナ表記にすることもよくあります。
悲しきモンスターの元ネタ:まとめ
悲しきモンスターの元ネタや意味を解説しました。
- 元ネタはフランケンシュタイン
- ウルトラマンなど昔から「哀しい運命の怪物」という概念は存在していた
- 有吉が富澤たけしにつけたあだ名で表現が定着した
- ゴールデンカムイの岩息舞治やトム・ブラウンみちおが代表的なキャラクター
悲しきモンスターは有吉さんのあだ名により定着した表現ですが、それ以前からそのようなキャラクターはつくられていました。
元ネタや原典といえる存在がフランケンシュタインに登場する怪物です。